先輩インタビュー

「人に寄り添う。その思いが原動力。」

3人きょうだいの一番上で、 昔から、弟や妹の面倒を見るのが 当たり前だったというM・Hさん。 学生時代、接客のアルバイトでその経験を開花させ、 人と関わり、誰かの役に立つことが、 さらに好きになったといいます。 就活は、広告・印刷業界の営業職にしぼって、 3年生の秋から本格的にスタート。 当初は、自分に営業職が務まるのか、不安もありましたが、 入社1年目にして新規案件を4件受注するなど、メキメキと成長。 まもなく入社2年目を迎えるM・Hさんの これまでの道のりをご紹介します。

プロフィール

東京営業所 マーケティンググループ M・H
入社:2023年4月
好きな休日の過ごし方: 旅行や観光スポット巡りが趣味です。 湘南~鎌倉の海沿いの景色が特にお気に入りで、よく訪れています。
性格:おっとりした性格だと言われます。
座右の銘:人に親切に!

人と関わるって、楽しい。

――
もともとは、スクールカウンセラーを目指していたそうですね。
M・H
はい。中学生の頃、仲の良い友人が不登校になってしまって。 たまたま、友人のカウンセリングに同席することになったんです。 スクールカウンセラーの仕事を間近で見て、自分もこういう仕事をしてみたいと思うようになりました。
――
どんな部分に惹かれた?
M・H
優しい話し方や、寄り添う姿勢みたいなところですかね。
――
その後は、スクールカウンセラーを目指して進学?
M・H
はい。高校に進学してもなりたい気持ちは変わらず、大学は心理学系の学科へ進学しました。
――
大学での勉強は、いかがでしたか?
M・H
学びを深める中で、スクールカウンセラーになりたい気持ちは強くなっていったのですが、その一方で別の分野にも興味が出てきたんです。 あと、スクールカウンセラーを目指すなら、大学院に進む必要もあって…。 3年次に専攻を決める際、悩んだ末に別の分野を選びました。
――
別の分野というのは?
M・H
社会心理学を専攻しました。 カウンセラーを目指す臨床心理学は、悩みや問題を抱えた個人に対してアプローチします。 それに対して、社会心理学は世の中の動きや流行、集団心理を探っていくんです。 個人ではなく、集団や社会という範囲の広さに惹かれました 。
――
大学時代に、力をいれたことはありますか?
M・H
人と関われる仕事がしたくて、接客系のアルバイトを複数やっていました。
――
具体的には?
M・H
ミスタードーナツや居酒屋、コールセンターなどです。 ミスタードーナツは、高校時代から始めました。 レジでの接客は大人がやっている印象だったので、自分が「店員さんとして働いている」というのが、単純にうれしかったです。 わくわくしながら働いていました。
――
「人が関われる仕事」を選んだとのことですが、お客様との関わりで思い出に残っていることは?
M・H
ミスタードーナツは、小さいお子さんが多く来店されるので、お子さん用にグラスや食器を用意してあげるなど、何気ない気遣いで喜んでもえらえるのがうれしかったし、楽しくなっていきました。
――
「気遣い」、得意なんですか?
M・H
そうかもしれないです。 「このお客様は何をしたら喜んでもらえるだろう?」と考えながら接客して、相手の役に立てるのがモチベーションにつながるというか。
――
接客のお仕事では、そういった「気遣い」が生きる場面が多そうですね。
M・H
はい。コールセンターのアルバイトでは、新型コロナウイルスのワクチン接種の受付をしていたのですが、WEB予約が難しい方に代わり、予約を取ってあげるんです。 そのときに、予約が取れた病院への行き方をプラスして教えてあげたら、喜んでもらえたこともありました。
――
人と関わって、誰かの役に立ちたいという思いは、どこから湧いてくるんですか?
M・H
私、3きょうだいの一番上なんですよ。 なので、弟や妹の面倒を見るのが当たり前だったこともあり、人のお世話をして、頼られるのが好きという気持ちが昔からあったかもしれないです。
――
話は変わりますが、学生時代はちょうどコロナ禍。充実したキャンパスライフを送れましたか?
M・H
大学生活では、韓国語の勉強を頑張りました。 卒業旅行は、1人で韓国に行き、勉強してきた韓国語で現地の方と交流するという目標を達成できました。
――
そもそも韓国語を勉強しようと思ったのは?
M・H
コロナ禍ですごく暇だったときに、韓国ドラマにハマって。 言葉が分かったらいいなと思ったのがきっかけです。
――
ちなみに、はまったドラマは?
M・H
「トッケビ」というドラマです。 それが入口でめちゃくちゃハマっていって。 韓国旅行では、ドラマのロケ地を巡りました。
――
韓国語は、独学で?
M・H
変な話なんですが、大学1年のときに必修で取ってたんですよ、韓国語。 でも、その時は、勉強に身が入らず単位落としてしまい…。 それが、2年生になって韓ドラにハマって自分で勉強し始めたらぐんぐん伸びちゃって(笑)
――
推しのチカラは、偉大ですね!
M・H
はい(笑)。そこから、同じ趣味の方との関わりや交流もできて、充実した大学生活を送れました。

私のココロに火がついた!

――
就活はいつから始めたのですか?
M・H
3年生の夏頃から。説明会やインターンシップに参加するところから始めました。
――
業界や会社選びはどのように?
M・H
最初は全然、行きたい業界も定まっていなかったので、何となく自分に合ってるかも?みたいな感じで、ホテルやサービス業のインターンなどに参加していました。
――
「人と関わることが好き」という思いとつながっていたりするんですか?
M・H
はい。アルバイトで培ってきた経験が生かせそうだったので。 ただ、説明会に参加する中で、就職するなら「バイトで経験したのとは違う業界・業務に挑戦してみたい」と思えてきて。 そこから、改めて業界を考えるようになりました。
――
業界はどうやって選んだんですか
M・H
採用サイトの業界一覧などで情報収集をして、一番興味が湧いたのが広告・印刷業界でした。 自分が携わった仕事が世の中に形として残るのがすごくいいなと。
――
広告・印刷業界の中でも、営業職を選んだのは?
M・H
たぶん、他の業界の営業だったら私にはやれないし、やりたいとは思わなかったんですけれど…。 広告 ・印刷業界の営業の話を聞いて、「この仕事なら!」と思えたんです。
――
具体的に教えてください。
M・H
決まった商材を売る営業じゃなくて、お客様の話を聞いて、一緒に考えながら作っていくみたいなところに魅力を感じました。
――
それは、「お客様と密に関われる」部分に魅力を感じたということですか?
M・H
そういう部分もあったと思います。
――
駒田印刷に興味を持ったのは?
M・H
会社説明会やインターンシップなどに20社ほど参加したのですが、その中で駒田印刷は「業界をしぼらずに営業ができて、商材も幅広く扱っている」という点に興味を持ちました。
――
入社の決め手となったのは?
M・H
広告・印刷の営業職を志望していたものの、実は本当に自分にできるのか、自信が持てない部分もあったんです。 駒田印刷は、採用試験でのやり取りを通じて「手厚く教えてもらえそう」と感じられたので、最終的に選びました。
――
手厚さを感じたのは、どんな場面で?
M・H
最終面接の際に、名古屋本社で営業の先輩に同行させていただき、実際の仕事がイメージできるような機会を作ってもらったことです。 どんな仕事をするのかイメージが湧きましたし、先輩の仕事ぶりもかっこよくて。
――
かっこいいと感じたのは?
M・H
名刺製作の商談に同行したのですが、紙の見本を持参して「この紙だと手触りがこんな感じです」とお客様に触っていただきながら、すごく専門的に説明していたところです。
――
先輩のプロフェッショナルな仕事ぶりを目の当たりにしたのですね!
M・H
自分もこんなふうにお客様に何か提案したり、一緒に作ったりしたいという思いが強くなって、「まさにこれがやりたいことだ!」ってその気になりました(笑)
――
入社してからは、どのような業務を担当していますか?
M・H
名古屋での研修を終えた後、東京営業所の配属になりました。 今は、決まったお客様の対応が半分と、テレアポなど新規顧客獲得に向けた活動が半分ぐらいの割合でやっています。
――
思っていたよりテレアポが多くて、戸惑ったと聞いていますが。
M・H
そうですね(笑)。既存のお客様の対応をするルートセールスが中心なのかなと、勝手に思っていたので。 その点では、ちょっと戸惑いました。 でも、ルートセールスは担当できる商材がどうしても偏るので、働くうちに新規開拓も楽しめるようになりました 。
――
テレアポはどれくらいかけるんですか?
M・H
新人は週10本かけることがノルマになっているので、自分でテレアポ先のリストを作って、電話をかけています。
――
テレアポ先はどうやって選定しているんですか?
M・H
興味のある業界にかけている人もいますが、私は特にこだわりがないので、会社から近くてすぐに訪問できる企業をリストアップしてやっています。 あとは、自分が電車で行ってみたい街からセレクトすることもあるかな。
――
電話をかけて、どのようにアプローチするのか教えてください。
M・H
「うちの会社ではこういうものが作れるんですけど、一度ご挨拶に伺わせていただけませんか?」といった感じです。 駒田印刷のオリジナル商品に、ノート型のカレンダーがあるのですが、秋頃までは「年末年始の挨拶に使えるノベルティ」としてフックツールにして電話をかけていました。
駒田印刷オリジナル商品「ノートカレンダー」
――
テレアポのコツなどは、研修で教わるんですか?
M・H
毎週月曜日に、新人のテレアポの報告会があって、そこで先輩方からアドバイスをいただけます。 それを参考に、例えば学校だったら「卒業記念品」、企業なら「社内報」と、ニーズがありそうな商品をフックに使っています。
――
M・Hさんは、ノルマ以上にテレアポを頑張っていたそうですね。
M・H
実は、東京に来てから全然テレアポがうまくいかない時期があって。 名古屋の同期はアポイントが取れているのに、自分は全然取れてないのがすごく悔しくて。 「かけまくるしかない!」と 数打ちゃ当たる精神で頑張りました。
――
ちなみに、どれくらい?
M・H
報告会で「今週は80本かけました」と言って、みんなにドン引きされました(笑)
――
同期に負けたくないという気持ちもあるんですか?
M・H
めっちゃ、あります。 自分がこんなにも負けず嫌いだとは思っていなかったのですが、自分だけアポイントが取れてない状況がとにかく悔しかったんです。 意外に火がつくタイプだったというか(笑)
――
ちなみに、同期メンバーとの仲は?
M・H
もちろん良いです(笑) 入社後、名古屋での研修の期間中に仲良くなりました。 私は3カ月間、マンスリーマンションで生活していたのですが、誕生日のお祝いで遊びに来てくれるなど、会社外でも仲良くしてくれて、結束力も固いんです。
――
他のメンバーは名古屋本社勤務なので、地理的な距離ができてしまいましたね。
M・H
電話はしょっちゅうしています。 営業で使いたい見本を本社から送ってもらうときなど、同期に協力してもらうことも多いです。

営業、意外と向いているかも?

――
そんな努力が実り、好調な営業成績を上げているそうですね。やはり「トップの座」を狙っている?
M・H
狙っているわけではないです!! たまたま、すごく良いご縁に恵まれただけというか…。
――
新規案件の受注は、年間1~2件獲れればいいところを、入社1年目にして4件獲得したとか?
M・H
テレアポを頑張ったおかげです。頑張ってよかったなと思っています。 それから、先輩方から親身にサポートをいただいたことも大きいです。 新規の商談のときは、必ず先輩が同行してくださいましたし、お客様への提案内容の相談にも乗っていただきました。
――
初めて新規案件を受注できたのはいつですか?
M・H
10月頃だったと思います。
――
詳しく教えてください。
M・H
外国人の通う日本語学校に電話をかけて、ノートカレンダーのご案内をしたところ、「必要ない」とのことだったんです。 そこで切り返して「他に、何か気になっていることはないですか?」とお聞きしたら、「卒業記念品を探しているところです」と言われたんです。
――
それはチャンス到来!
M・H
はい。運よく、ニーズをお聞きできたので、記念品の提案書を作ってお持ちしました。
――
お客様の反応はいかがでした?
M・H
ドキドキしながら訪問したのですが、和やかな感じで話を聞いてくださって。 最初にお持ちした提案の中からは決まらなかったのですが、またそこで「お箸とか日本らしいものが作れたら、外国人の学生さんの思い出に残ると思う」という情報をお聞きできて。 再度、調整してご提案したところ、受注につながりました。
――
ご提案に際して、工夫した点は?
M・H
外国人の通う学校ということもあり、海外ではどういう卒業記念品がメジャーなのか、贈ったらタブーになるものではないかなど、調べていきました。
――
ニーズを引き出すのって、簡単ではありませんよね?
M・H
私は全然、お喋りが得意じゃないので、とにかく聞き出す方に集中するのと、明るくリアクションをするよう心がけています。 提案書と併せて、記念品の制作事例を持っていって、実物に触って見ていただくようにしながら…。
――
お客様の心の扉を開いていく?
M・H
そうですね。
――
見本を触っていただくのは、最終面接の営業同行で先輩に見せてもらったテクニックですね!
M・H
そうです!!使わせていただいています。
――
その後の3件は、順調に獲得できたんですか?
M・H
割と順調でした。ある企業様は、卓上カレンダーをご発注いただき、その後「年賀状も」とリピートをいただけました。
――
リピートにつなげるために、心がけたことはありますか?
M・H
とにかく丁寧に対応するようにしました。 お客様も新人に任せるのは不安だと思うので、上司のチェックを受けていることをその都度伝えながら、安心していただけるように配慮しました。 「初めての仕事で絶対に失敗できない」という思いもありましたから、確認作業もめちゃくちゃ念入りにしましたし(笑)。
――
完成品をお届けして、お客様に喜んでいただける場面に立ち会えることも?
M・H
東京営業所では、営業が直接納品に行くことがほとんどなく、経験したことはないのですが、「またお願いします」「前回よかったから」などと連絡をいただけると、お役に立つことができたんだなと実感がわきます。
――
今、「人と関わって役に立ちたい」という思いは、実現できていますか?
M・H
はい!私が所属しているチームのクライアント先に大手学習塾があって、塾のテキストやDM類を作らせていただいているんです。 私の妹がちょうど今、高校生なのですが、先日そのテキストが家に届いたんです。
――
それはうれしいですね!
M・H
実際に、妹がそのテキストを使って勉強しているのを見たら、すごいことしてるな、世の中に貢献できてるんだなと、思いました。
――
悩んだり、壁にぶつかったりすることは?
M・H
テレアポがうまくいかない時期と、メインクライアントの仕事で、自分が何をしたらいいか分からない時期が重なってしまって。 その時期は先輩や同期と自分を比べて落ち込んでました。
――
先輩たちには、順調にやっているように見えていたそうですよ。
M・H
順調ではなかったです。 ただ、そういう中でも、試行錯誤しながら少しずつ結果を出すことで、好きな自分になることができて、前を向けるようになったというか。
――
ご自身が考える「好きな自分」というのは?
M・H
人よりテレアポを頑張るだとか、前向きに頑張っている自分ですかね。 うまくいかないことや、大変なこともありますが、その中から何か楽しいところを見つけて頑張れている自分は、なんかいいなって思えます。
――
まもなく入社して1年ですが、「営業」の仕事は自分に向いていると思われますか?
M・H
セールストークを上手く話すよりも、お客様に寄り添う力の方が重要というか、それが生かせることが多いので、意外と向いているのかな?と思います。
――
つまり、ガンガン売り込むよりも、寄り添うことが大切だと?
M・H
新規開拓の場面では、特にそう思います。 一方的に話すだけでは、お客様に話を聞いていただけないですし。お客様が何を求めていて、どんなことでお困りなのか、耳を傾けることが大切だと、私は思っています。
――
まさにM・Hさんの強みが生かせているということですね。
M・H
はい。そうかもしれないです。
――
では、M・Hさんにとって「働く」とは?
M・H
えっーと、難しい質問ですね…。 今、社会に出て1年ですが、新しい自分が見えてきたなって感じているんです。 例えば、悔しかったら頑張れるんだとか、意外と責任感あるんだとか、仕事を通して気づいたことも結構あって。 だから、働くというのは、「自分探し」みたいな感じかなって思っています。
――
そんな新しい自分に出会えることが、楽しみだったり?
M・H
はい。そんな気がします。
――
今後の目標を教えてください。
M・H
大きなクライアント先の案件や、定期物を任せていただくなど、「この仕事が私の仕事だ!」って自信をもって言えるものを作っていきたいです。
――
最後に、就活中の学生さんたちにメッセージをどうぞ。
M・H
印刷業界って、古い業界だとか不安な話も聞くと思うんですけど、実はだからこそ、危機感をもってどんどん新しいことに取り組んでいます。 私自身、新しいことに取り組んで、毎日すごく楽しいので、ぜひ駒田印刷で一緒に頑張りましょう。
ありがとうございます。 M・Hさんのさらなる成長を楽しみにしています。

先輩目線で語る!「M・Hさんのここがすごい!」

東京営業所の若手社員
東京営業所は、続々と若い社員が仲間に入り、それぞれが良い刺激を受けているようです。 先輩社員にもM・Hさんの様子を尋ねてみました。
K・A
M・Hさんは、誰かに言われてから動くのではなく、自ら積極的に新規活動をしていることに心から尊敬します。 そして、その活動の中で自分なりの楽しみを見つけられるのも凄い才能だと思います。 それがモチベーションを保ち続けられる秘訣なのかな?と考えています。
Y・O
M・Hさんの素敵なところは「親切がデフォルト」なところだと思います。 受注から納品まで親切な対応を維持しているため、クライアントからの信頼が厚く、リピート率が高いです。
過去のインタビューでは、東京営業所 Y・Oにもインタビューしています。東京営業所の雰囲気が伝われば幸いです!